「良好胚なのに着床しない」
「流産を繰り返している」
こうしたケースで調べられることがあるのが
自己抗体や抗リン脂質抗体といった“免疫+血液凝固”に関わる検査です。
少し難しい言葉ですが、ポイントは
👉 体が“自分自身を攻撃してしまう状態”になっていないか
を確認する検査です。
自己抗体とは?
本来、免疫は
- ウイルス
- 細菌
- 異物
を攻撃する仕組みです。
ところが何らかの理由で、
自分の細胞や組織を敵と誤認識してしまう
ことがあります。
このとき作られる抗体を
自己抗体と呼びます。
自己抗体があると、
- 血管内で炎症が起きやすい
- 微小な血栓ができやすい
- 着床環境が不安定になる
といった影響が出ることがあります。
抗リン脂質抗体とは?
抗リン脂質抗体は、自己抗体の一種で、
✔ 血液を固まりやすくする
✔ 胎盤や子宮内膜の血流を悪くする
という特徴があります。
妊活の場面では、
- 着床障害
- 化学流産
- 初期流産の反復
と関連することが知られています。
つまり、
胚は良くても、着床する“土台の循環”が妨げられる
というイメージです。
構造が正常でも、ここで引っかかることがある
子宮鏡や卵管造影で
「異常なし」
と言われても、
自己抗体や抗リン脂質抗体のような
血液レベルの問題は、これらの検査では分かりません。
構造は整っているのに着床しない場合、
- 免疫
- 炎症
- 凝固傾向
といった“目に見えない部分”が関係しているケースもあります。
陽性だった場合の対応
抗リン脂質抗体などが見つかった場合、
- 低用量アスピリン
- ヘパリン注射
などで血液を固まりにくくする治療が行われることがあります。
これは
👉 子宮内膜や胎盤への血流を保つため
です。
必要に応じて免疫を抑える治療が併用されることもあります。
数値だけで判断しないことが大切
自己抗体や抗リン脂質抗体は、
- ストレス
- 睡眠不足
- 炎症の慢性化
- 自律神経の乱れ
などの影響も受けやすいとされています。
つまり、
検査結果だけを見るのではなく、
- 体の緊張状態
- 回復できているか
- 血流の状態
といった“土台”も一緒に整えていく視点が重要になります。
まとめ
- 自己抗体は「自分を攻撃してしまう免疫」
- 抗リン脂質抗体は血液を固まりやすくする自己抗体の一種
- 着床や初期妊娠の維持に影響することがある
- 構造検査で異常がなくても関与している場合がある
着床がうまくいかないときは、
「子宮の形」だけでなく
免疫と血流のバランス
という視点も知っておくと、次の選択肢が見えやすくなります。
良好胚なのに着床しない原因を全体的に知りたい方はこちら

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